最近の日本語の研究論文

「修史・漢学・国家―古典的学問と国家(ネーション)的学問のあいだ―」, 『東京大学史料編纂所研究紀要』第31号(2021)pp. 239– 254

https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/publication/kiyo/31

 

鹿鳴館で舞う――女性の新たな役割  マーガレット・メル 著 (横山千晶訳)

国際的視野からみる近代日本の女性史 ――政治経済・労働・セクシュアリティ

富田 裕子 , ゴードン・ダニエルズ 編, 横山 千晶 監訳

慶応義塾大学出版会、2020年12月25日

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ローカル・ナショナル・グローバルの相互関係 ―四竈兄弟と仙台地域の音楽文化を中心に  (“Between the Local, the National, and the Global: The Shikama Brothers and the Musical Culture of Sendai.” Ochanomizu University)。『比較日本学教育研究部門研究年報』、発行:お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所比較日本学教育研究部門。Comparative Japanese Studies Annual Bulletin Vol. 15 (March 2019): 11–20.  http://www.lib.ocha.ac.jp/oab/52hikakunihon03/2019-3-25.html

 明治維新や明治時代を充分理解するためには日本国だけ、あるいは、日本対西洋というbilateralなアプローチだけでは難しいと思われる。従って、この小論文では、明治文化をグローバル・ヒストリーの視点から検討しようとする。ここで考えるグローバル・ヒストリーとは、例えば地方の歴史(あるいはローカル・ヒストリー)を調べても、そのグローバル・コンテクスト、すなわちグローバルな歴史発展を参考にするのである。音楽の場合は、明治時代の西洋音楽の受容を西洋音楽のグローバリゼーションの一面として検討することである。ここでは、明治の音楽文化 を「地域/都市からみた文化形成」の上に、「世界から」という面も加えて、仙台出身の音楽の先駆者、四竈訥治と四竈仁爾の役割、そして四竈訥治の編集した『音楽雑誌』のローカルとナショナルを結ぶ役割などを論じて、西洋音楽の普及をふくめて音楽の発展に努めた地域の活躍者(local actors)の重要性を強調する。